お子さんの発達をサポートするコンシエンシア
始めるにあたってこのレッスン独特の注意事項がありますのでご一読ください。
🔸動きは楽な範囲で行いましょう。
どこか痛かったり引っ張ったりストレッチするような感覚があったらそれはやりすぎです。楽な動きで動きが上達する感覚を味わってください
🔸動きの途中でも疲れを感じたら休みましょう。
休んでいる時に脳は複雑な回路を再編成し、学習が定着します。
🔸動きはゆっくり、小さく行います。
速い動きをすると神経システムは速さを感じるのみで、学ぶことをしなくなります。速くするという指示がある場合を除いてゆっくり行いましょう。小さい動きをすることで微細な差を感じられるようになり、感覚のIQが高まります。
🔸動きは観ずに声の指示に従ってください。
動きのモデルが写っていますが、見本ではありません。動きの指示が始まりましたら、わからない時を除き動画は観ずに声の指示に従ってください。声に従ってご自身に注意を向けたときに効果の上がる仕組みになっています。
🔸動画はローテーションで
一つの動きを何度もやるよりも、今日は1回、今日は2回とローテーションして行う方が効果的です。1日に二つやってみても構いません。
🔸動きの感想のシェアは大歓迎です。公式LINEで感想や疑問点、気になることなどお聞かせ頂けますと講師かなざわも勉強になりますし、言語化によりそのことが脳により一層深く刻まれ、視聴される皆様にとってもより良い学びとなります。
🔸毎月15日までに新しい動画を追加していきます。
第11回
転んでも怪我をしないからだ、をテーマに、動きを通した学びを行いました。
子どもの頃というのは、基本的に「転ぶこと」そのものに対する怖さをあまり感じていません。
だからこそ、子どもはたくさん転びますし、実際には大きな怪我をしないことも多いのです。
怖さを感じていない状態では、身体をうまく使うことができ、結果として安全に転ぶことができるからです。
一方で、何らかの経験や環境の影響によって「転ぶこと=怖い」と感じるようになると、状況は変わります。
恐怖を感じた瞬間、身体は固まり、本来できるはずの調整ができなくなり、かえって怪我を招く動きが起こります。
フェルデンクライスメソッドでは、人が転ぶときに恐怖によって自らを危険にさらしてしまう動きを非常によく理解しています。
そして、それを回避するための、より安全で合理的な身体の使い方が数多く示されています。
創始者のモーシェ・フェルデンクライスは、ナチス・ドイツ下でユダヤ人として生きた人物でした。
暴力や迫害が日常的に存在する極限状況の中で、「身を守ろうとする恐怖の反応が、かえって自分を危険にさらす」という現実を目の当たりにします。
その経験から、本当に身を守るためのからだの使い方を、同じユダヤ人たちにも教えていたと伝えられています。
こうした身体の知恵は、後にさまざまな武術へと影響を与えました。
たとえばロシアの武術であるシステマは、フェルデンクライスの思想や身体観と共通点を多く持ち、軍隊などにも応用されています。
つまり、フェルデンクライスを学ぶことは、本質的な意味で「強くなる」ことにつながるのです。
個人的な体験としても、アイススケートで「転ぶのが怖くて転べない状態」というのは、本当に危険だと感じます。
転ばないように必死になるほど、身体は固まり、かえって大きな怪我につながりやすくなります。
「転んでも安全」という感覚があることが、実は一番の安全です。
これはピアノの練習にもよく似ています。
安全な環境の中で、何度も失敗を経験することが上達につながります。
試行錯誤を重ねながら、さまざまな失敗を経験することです。
これからも、転んでも怪我をしにくい動きは、時々レッスンの中で取り入れていきます。
特に、足首をひねる、靭帯を痛めるといった怪我は、実は「転び方」と深く関係しています。
「転ぶことはいけないこと」ではなく、
「転んでも、実はそんなに危なくない」
そう感じられる身体と感覚を育てていくことが、とても大切だと考えています。
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