フェルデンクライスの動きをベースにした、変化のわかりやすいレッスン画像

フェルデンクライスやジェレミークラウスの動きは、変化がすぐに見て取れることが多いです。レッスン中に撮影した、わかりやすい画像をアップしました。

同じ「エリーゼのために」を弾いても別の「エリーゼ」に。

フェルデンクライス&ジェレミーアプローチの動きの前に撮影(小学6年)


動きを1分ほどやってもらった後に撮影

上の2つの画像で興味深いのは、講師が「姿勢をよくして」「からだを起こして」などの、声がけを一切行っていないところです。「姿勢をよくして、からだをこのようにして。」などと声をかけると、本当の姿勢の良さは失われてしまいます。

この画像のように、自らが見つけ出すのがもっとも自然で機能的、かつ適切な姿勢です。

2枚めの画像は本当に美しいですね。


連続写真ではありません。

フェルデンクライス&ジェレミーアプローチの動きの前に撮影(中学1年)


動きを5分ほどやってもらった後に撮影

最初にこの、後ろに転がる動きをやってもらったときは、床に足がつく気配すらありませんでした。

5分ほどの動きをやってもらった後、講師の私もびっくりするくらいやわらかくなり、余裕で足が床についています。

 

これは、背骨を中心としたからだ全体のつながりを良くした結果です。

背骨が本来の力を取り戻した後の演奏は、キレがあり、力みの少ない音が出ていました。


動きのレッスンは近道?それとも遠回り?

国語の学力をつけようとしたとき、一般的にはワークをたくさんやったり、塾や学校などでいろいろ暗記したりなどしますね。

でも、本当の学力がつくのは『読書』だと思いませんか?

 

どんなに問題を解いても暗記しても、積み重ねた読書量にはかないません。

でも、これはすぐに結果に結びつくわけではありません。

 

フェルデンクライスや、ジェレミークラウスの発想をピアノ演奏とつなげるのは、これと似ています。

からだの使い方のレッスンは、ピアノ演奏にとってすごく近道なわけではありません。(遠回りではないですよ。)

ですが、高校、大学、そして大人になったとき、その差は確実に現れます。

 

実際、指がうまく動かず、表現の幅が狭く悩んでいたかなざわが、ここまで上達したのは、4年前にフェルデンクライスを始めとした「からだの使い方」を学び始めたからです。

 

みなさまにもぜひ、本来の力を取り戻したときの、ご自身がいかに自由で可能性に満ちているか、レッスンで体験して頂きたいです。


左手ほとんど一本指で弾いてます《行田教室かなざわによる演奏》

左手ジストニア症状のため、ほとんど指一本で弾いています。

 

5月のピティナステップで弾こうと思っていた曲の1つです。

生徒さんの申込が終わるのを待っていたら、申し込みする前に定員に・・・。

つまり弾けなくなってしまいました(泣)

アホですね。

 

幸いにも、館林市教室のりか先生が申込されていたので、便乗して2人で連弾をします!

お楽しみに!


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指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

 

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

 

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