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未来は決定できない

台風の日のある出来事から考えました。決意は「いつでも変えられる」はずです。本当はね。

台風の日の前日、午後2時に予約していた病院から電話がかかってきました。

 

「明日のご予約ですが、台風のため、先生(医師)が午前で帰られるとのことで、午後から休診になってしまいます。申し訳ないですが予約を午前にするか違う日に変更していただけますか?」

 

という内容でした。

一瞬かなざわは、

「その日の午後からしか行く時間ないのにな〜。困ったなあ。」

と思い、からだに緊張が走ったのがわかりました。

少し怒ってたんですね。

 

でもすぐに、『普通だったら診療しそうなのに、さっさと帰る先生、けっこう面白いな』と思い、からだから緊張が消え(怒りが消えた)、予約を後日取り直しました。

 

この話を二人にしました。

 

一人はかなざわのフェルデンクライスの友達で、

「あはは、素直な先生だね。面白い」

と言いました。

 

もうひとりはたまたまうちに来てくれていた業者の方で、

「それはひどいですね。困っている人が病院に行くんだから休診にするべきではないです。」

と言いました。

 

これを読んでいるあなたはどちらの考え方でしょうか。

 

この一件で、今読んでいる「アウェアネス介助論」の本文を思い出しました。

以下、私の解釈も入れ引用させて頂きながら書いていきます。

 

未来は決定不能ですね。これは誰にでもわかります。

だから未来については「可能性」としてでしか話すことはできません。

言葉にすると「〜かもしれない」となります。

 

『未来永劫の愛』『君のことを永遠に愛す』『死んでも続く友情』などという概念は、文学的表現としては素晴らしいのかもしれませんが、現実のものではありません。論理的には。

 

『君のことを永遠に愛す』とは、『君のことを永遠に愛するかもしれない』という意味しかありません。

 

愛や友情は存在が「保証されるもの」ではなく、「実行するもの」です。未来を決定するような表現で語られる場合、本人たちを苦しめることがあります。

 

なぜなら『君のことを永遠に愛す』と言われて、浮気されたら怒ります(^_^;)

言った本人も、『当時は愛してたけど今はやっぱり気が変わった』ということはありえるわけです。

 

将来の「約束をする」という行為は、『現在の時点』で行われているものです。

それが『未来の時点』に移ったときに、「実行される保証はない」ということを理解して話しているのであれば問題はありません。

でも「約束は守らなければならない」と考えたときに不幸になります。

 

「決めたときはやる気満々だったけど、いざやってみたら苦痛だった」ということはたくさんあります。いわゆる三日坊主ですね。

 

「決めたとき」が現在、「いざやってみた」のが未来です

未来を決定することは、物理的にできません。

 

「未来は決定できない」ということが理解できると「決意はいつでも変えられる」ということを認めることができます。

 

中国の孔子は、

『君子豹変す』

と言いました。

『君子(賢い人)は、決意したときと実行するときの状況の違いに気づいたら、考えや態度をがらっと変える』という意味です。

 

決意したときと実行するときで自分の心が変わることに気づき、それを許すことができれば、他の人が決意を変えることも許せるでしょう。

 

上述した私のフェルデンクライスの友達は先生を許した考え方、業者さんは許せない考え方ということになります。

これを読んでいるみなさんは、どちらになりたいですか?

許せるほうが楽ではないでしょうか。

 

iPhoneやiPad、Macを作り出したApple社の元CEO『スティーブ・ジョブズ』は、決定したことをいとも簡単に変える人だったそうです。

「前言ったことはそのときに思ったことだ、今はこう思うから、このようにやれ。」と言って部下を翻弄したそうですが、まさしく『君子豹変す』ですね。

「この前考えてやろうと決めたから、その後に良いアイディアが浮かんでも撤回できない。」などと言っていたら、iPhoneは生まれなかったかもしれません。

 

多くの人々が「一度決めたことは変えてはならない」と言って苦しみます。

自分で苦しみを作り出しています。

決意を変えることが悪いのではなく、『決意を変えたあとの処理をしないこと』がよくないのです。

 

未来は決められないということを認め、自らが決意を変えることを許してあげられるようになったら、もっと生きていくのが楽になります。


【生徒さん募集&空き状況】

レッスンの空き状況を更新しました。

 

行田教室かなざわの担当する『月3回コース』は定員になり、募集を終了しました。また空きがありましたら、お知らせいたします。

1レッスンコース及び身体の調律コース、また館林教室については下記の通り募集を継続しています。

 

以下、2018年9月10日現在の状況です。

 

【行田教室】担当講師-金沢紗智

【館林教室】担当講師-松本りか

  • 生徒さんの募集を継続しています。開室より1年たち、レッスン枠が残りわずかとなっております。お早めにご利用くださいませ。

【料金はこちら。】

 【レッスンのご予約、ご質問等はこちら。】

指導にあたって

当時、講師かなざわの1歳の息子がピアノで楽しそうに遊ぶ姿に感激しました。これは、その当時のかなざわにとってピアノは『楽しい』ものではなくなっていたからです。

 

人は本来、ピアノが楽しくないとか苦手だとは思いません。しかし、ピアノが苦手で楽しくないと感じ、結局は諦めてしまう人は多いのが現実です。それを変えたいという思いが、ピアノ教室を立ち上げる原点となりました。

 

お子様にピアノを習わせたい親御さんや、自分自身がピアノを学びたいと思っている大人の方々は、レッスンに何を期待されていますか?

私がピアノを習っていた当時は「上手い」ことが全てでした。

それは音大に入っても変わりませんでした。

 

しかし社会に出て「上手い」人に価値があるというわけではない、ということがわかりました。

それはとてもショッキングなことでした。

そこにたどり着けば上手くいくものだと思って努力していたからです。

これは勉強,就職に対する考え方と同じだと思います。

 

『上手い』演奏は目指しません。

ピアノレッスンそして練習というプロセスを通して『質の良い学び方』を学びます。

「結果」は、『学んだ』後に勝手についてきます。

練習、学びの質が良ければ自然と「上手い」演奏になるかもしれません。

 

 私が準備できるのは、まずは何度でも間違えられる、どのような弾き方でも批判を受けない、つまり「安全だ」と感じる環境を作り生徒さんが本来の力を出せるようお手伝いをすることです。

音楽は非常に歴史が深く人間の叡智が宿っています。

それを演奏する楽しさというのは格別です。

しかし、やり方を誤ると体を傷つけます。

 

私自身が、小学校高学年の頃から体の痛みに苦しめられることになりました。

30代を過ぎてからは治療法の確立されていないフォーカルジストニアという脳神経の難病を発症しています。

痛みや病気の発生はその取り組み方にありました。

 

努力や根性、厳しい訓練がもたらす弊害を、ジストニアをきっかけに始めたメソッド「フェルデンクライス」から学びました。

フェルデンクライスは脳の可塑性を利用した科学的なメソッドです。

動きを通して脳を活性化します。

 

根性論でなく、何か有名な教育書に書かれているからでもなく、ただ脳がどのようにしたら活性化するのか、よりよく学べるのか、それをフェルデンクライスは体験をもとに気づかせてくれます。

 

私の指導の源はそこにあります。

指導とは、その演奏を成しとげるための『新しい選択肢』を提示するものです。

『理想』はおしつけません。

一人ひとりに寄り添い、 その人らしい演奏を尊重します。

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さちピアノ教室はおかげさまで、個人のピアノ教室としては異例のぶるいの多くの生徒さんを持ち、安定した運営を続けています。

 

年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。

 

従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。

 

そこで、指導方針に共感し、一緒に教室の運営に携わってくださるピアノ講師の方を募集します。

 

【条件】

  1. 音楽大学、普通高校の音楽科、もしくは音楽系の専門学校出身者。または子供の教育関連の学校出身者。
  2. 専攻楽器は問いません。(ピアノでなくてもOK)
  3. 講師かなざわさちのブログに一通り目を通して頂き、指導法に共感、興味を持てる方。
  4. 年齢は不問。
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  6. 稼働日数、稼働時間はお任せします。

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