人が抱えられる量には限りがあります。抱えきれないたくさんの荷物をもっていて、他に持ちたい荷物があったらどうしますか?何かを手放すしかないでしょう。
当教室では年に1回、希望された親御さんと面談をする機会を設けています。
お話の中でとっても共感した一言をおっしゃったお母さんがいらっしゃいました。
「娘は小学校高学年になり、すぐに中学生になる。今までより忙しくなるから自分が好きなことを全部やるというわけにはいかなくなる。1人が持てる量って決まってるじゃないですか。だからピアノは今後どうするか?って聞いたんです。そしたら他のものはやめてもピアノは続けたいと言いました。」
もちろん、他のことよりピアノを優先したいという生徒さんの想いは嬉しかったです。が、それ以上に、
「1人が持てる量って限られているじゃないですか」
という言葉に、そうだよね〜!と共感した私でした。
年に1度、面談と同じように行っていることが「時間割の組み換え」です。
進級するといらっしゃることのできる時間帯や曜日って変わりますよね。そこで継続できなくなってしまうということがないように配慮して行っています。
希望を提出して頂くと見ることができるのが、当教室をどれくらい必要としてくださっているのかどうか、価値を感じてくださっているのかどうかです。
本論に入る前に、講師かなざわが子供にさせている習い事の状況をお話します。
息子は2歳過ぎに自閉症と診断され、早期の療育が必要と感じたため2歳半から個人でされている療育の先生の元に通っています。
場所は東京都北区駒込。
自宅から片道2時間半、往復で5時間かかる距離にあります。
遠いと思う方もいらっしゃるかもですが、いろいろ調べた結果、息子を預けられるのはこの先生しかいないと思ったから選びました。療育という名の習い事はもっと近くにもたくさんありますが。
小学2年からは月2回/2時間のセッションになりましたが、それまでは月4回/1時間のセッションに通っていました。
ほぼ毎週のように6年近く通っているわけですが、その先生に価値を見出しているから、必要だから行く、ただそれだけです。
私の仕事の兼ね合いもあり、習い事は療育ただ一つでした。
最近はピアノをなんとかやってくれることに気づいたため、館林教室の松本りか先生のもとに月2回のピアノレッスンに通い始めています。
自宅からは40分くらいの距離です。
子供の人生に大きな影響を与える先生の『質』は何者にも代えがたいと思っており、療育との両立を考え、通学1時間圏内で調べると、習わせたいと思う先生は、りか先生しかいませんでした。
というか、いてよかったというか。適任がいなければ習うこと自体もしていなかったと思います。
話を療育先に戻します。
そこは個人教室であるため、当教室のように毎年時間割の組み換えがあります。
そしてかなざわは、行ける曜日及び時間帯を全てつぎ込んで書きます。
価値を感じているから、継続したいからです。
今は仕事で行けない日も、先生がそこしかできないなら、お休みにする覚悟もしています。
学校を休んで行かせたいという話をしたこともありましたが、家族に却下されました^^;
という自分自身の主観があるため、希望の時間帯を最小限に記入し、かつその限られた希望時間帯の中で「ここでないとだめなんです」と指定もされる親御さんを見ると、
「教室のピアノレッスンに価値を感じてないからだな」
と思うのは当然といえば当然の話。
「いやいや、他のことが忙しいからであって価値を感じていないわけではない」
ともしかしたらおっしゃるかもしれないですが、ここでようやく本論にたどりつきます。
『1人が持てる量は限られている』
のです。
あることに価値を感じているのであれば、他のことは手放す必要が出てきます。
価値のあることは手に入りにくいんですよ。
時間とお金両方を費やす必要があります。
手に余る荷物をもったらどうなりますか?
全部落としちゃう可能性だってあります。
特に教育に関しては手軽さを求めてはいけません。
それなりの結果しか戻ってきません。
だから、時間割の希望ひとつとっても、ここに価値を見出したくさんの時間を書いてくださったなら、その結果はいずれ必ず返ってきます。
様々なご事情があるなかでたくさんの希望を書いてくださった生徒さん(親御さん)、本当にありがとうございます。
レッスン風景
最近取り入れている目の動きを高める「ビジョントレーニング」をする年長さん。
何かの拳法みたいですね。
そのうちに書きますが、目の動きはピアノ演奏に直結します。
そしてピアノの下にいらっしゃるのは幽霊ではなく、レッスンを待つ次の生徒さん(年中さん)です(笑)
【生徒さん募集&レッスンの空き状況】
レッスンの空き状況を更新しました。
以下、2019年3月1日現在の状況です。
- 生徒さんの募集を継続しています。レッスン枠が残りわずかとなっております。お早めにご利用くださいませ。
- 募集しているコースは以下となります。『子供のレッスン』『大人のレッスン』『発達障がいその他の障がいをもつお子さまのレッスン』。
- 『子供のレッスン』『発達障がいその他の障がいのお子さまのレッスン』:今年度の募集を終了しました。空きが出ましたらお知らせいたします。
- 『大人のレッスン』『身体の調律コース』『面談セッション』:午前中または午後の早い時間帯にいらっしゃることができるようでしたら、お引き受けできます。(単発のレッスンのみとなります)
【料金はこちら。】
【レッスンのご予約、ご質問等はこちら。】
一緒に教室運営に携わってくださる講師の方募集!
さちピアノ教室はおかげさまで、個人のピアノ教室としては異例のぶるいの多くの生徒さんを持ち、安定した運営を続けています。
年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。
従来の精神論に頼らない科学的な根拠に基づいた指導法をもっと広げ、本質的な意味で生徒さんの人生の質をあげることに貢献していきたいと考えています。
そこで、指導方針に共感し、一緒に教室の運営に携わってくださるピアノ講師の方を募集します。
【条件】
- 行田市、鴻巣市、羽生市近辺に居住されている方。
- ご自宅の一室をレッスン室として使用することのできる環境にある方。
- 音楽大学、普通大学の音楽科、もしくは相当する音楽系の学校出身者。
- 専攻楽器は問いません。(ピアノでなくてもOK)
- 講師かなざわさちのブログに一通り目を通して頂き、指導法に共感、興味を持てる方。
- 年齢は不問。
- 多少のPCスキルのある方。(メール、ワード、エクセルの基本機能が使えること)
- 稼働日数、稼働時間はお任せします。
【待遇】
業務委託契約
※詳細は、メールや直接お会いしての面談の中でご説明いたします。
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