講師かなざわの自閉症&知的障がい8歳の息子。
ある日お茶碗の裏とか、調理で使うボールの裏とかにGとかD♯とかマジックで書いていたので、それなに?と聞くと、、、
「だって叩くとこのお皿はソ(G)の音がするし、これはレの♯(D♯)の音がするから」
と言いました。
※なぜかドイツ語でドレミを言うことが好きで、GやDはドイツ音名のことです。
本当か??と思い確認すると、本当にその音がすることがわかりました。
それで、ピアノで音当てをさせてみたら、ものすごい低い音でも高い音でも完璧に聴き取れていることが判明。
息子は特別な訓練もしていないし、小学2年までピアノもほとんど触りませんでしたが、あの様子だとそこら辺にいる鳥の声とか、空調のゴーという音までドレミで聞こえていそうな雰囲気です。
訓練を受け絶対音感を得た私より耳が良さそう。
自閉症と知的障がいの特性で人の声は非常に聞き取りづらそうなのに、ドレミは異常に聴き取れるって、すごく不思議です。
よく英才教育の教室で絶対音感のトレーニングをさせるところがありますが、私はわざわざお金と時間をかけてトレーニングする必要はないと思っています。
絶対音感を得ると、あらゆる音がドレミで聴こえてきて、音が鳴っている限りそれを識別するための脳が働いてしまい、休みにくくなるからです。
だから私は音楽を休む目的で使うことができません。
家でも本当に必要と思うときしか聴きません。疲れるから。
余談ですが、音楽をやるなら『相対音感』は養ったほうがいいと思います。
訓練を受けた私と違い、息子はドレミと音を一致させる学習はしなかったはずです。
ただ思い当たるのは、どんな電車が走っているか音だけで識別することができたり、発車したり停車したりするときのブレーキの音などを本物そっくりに声で真似ることができました。
最近おもしろいと思ったのは、歯医者さんで治療しているときの音をそっくり声で真似ることができることです。
音の高低をよく識別して真似をし続け、そして後付けでドレミが入ってきたのでそれをうまく合体させたのかな。
耳がいい子供はたくさんいますが、息子のように訓練無しで楽器でないものの音まで識別する能力はずば抜けていて、きっと脳の神経系が、言語中枢にうまく入り込めないからその分、こっちで活躍してみようとその能力を伸ばしたのかなと思いました。
でも、どちらかと言えばドレミを異常に聴き取れるよりも人の声を聴き取れる方がいいな(切実な願い。。。)
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