来る11月5日(日)に教室の発表会を開催します。プログラムを掲載します。
日時:11月5日(日)12時半〜17時過ぎくらい
場所:鴻巣市花久の里音楽サロン
下は年少さんから上は60代の生徒さんまで皆さんが一人ひとり違うプロセスを踏み、発表します。
演奏はその人自身が現れるもの、だからどの生徒さんの演奏もとても面白いのです。
今回はゲストとして声楽の桜井京さんをお越しいただき、ディズニー、ジブリ、日本歌曲、講師の大好きな声楽曲などを歌って頂きます。
彼女はいつも運営のお手伝いをお願いしている私の大学の同期、横山先生の奥様です。
入場無料となっておりますのでご興味がある方はお越しください!
講師挨拶(プログラムより)
道を歩いていました。
穴に落ちました。
穴は深くて這い上がることができず人に助けてもらって出ることができました。
別の時、穴のある同じ道を歩いていました。
また落ちたのです。
でも今度は自分でのぼってその穴から出ることができました。
再び穴のある道を歩いていて、今度は落ちる前に穴の存在に気づくことができました。
その周りを歩いたので穴に落ちなくて済みました。
またしばらくして同じ道を歩いていました。
おっとまた落ちてしまったのです。
でも今度は前よりもっと簡単に穴から出られることに気づきました。
そしてこの道には穴があるということをすぐに思い出すようになりました。
遠くからでも見えるようになりました。
他の道を選べるようになりました。
でも注意を向けていないとまた同じ穴に落ちてしまうのです。
私はもう何度も同じ穴に落ちた経験があります。
でも時間をかけてゆっくりと、同じことをやるにも違うやり方があるということを学んでいきました。
それでも未だに同じ穴に落ちることもあります。
私たちから習慣(癖)というものは完全に離れることはありません。
でも新しいやり方はいつでも神経系を通して学ぶことができます。
それには長い時間と忍耐が必要です。
どんなことでも上達を目指す時には、穴に落ちることつまり「癖」が先に進むことを妨げます。
でもよく自分に注意を向けていれば新しい方法が見えてきます。
長期に渡る訓練が必要となる楽器演奏の習い事の効果は、単なる技術の習得にとどまりません。
自分自身に意識を向けて丁寧に練習し、今、自分が行なっていることに気づいて行動したならば、選択肢が他にもあることに気づくでしょう。
私たちは、自分自身に注意を傾けることでより良く生きられることを長い時間をかけて学んでいるのです。
講師 かなざわさち