合気道を始めた自閉症中学1年の息子の近況です。
なおきが合気道を始めました。1ヶ月が経過しました。毎週火曜日の19時から21時まで、熱心に稽古に通っています。
ある日、「強くなってお母さんを守ってよ」と言ったところ、なおきは笑いながら「お母さん、僕が守らなくても十分強いじゃん」と返してきました。
合気道は、実はなおきが小学2年生の頃にやらせたいと思っていたもので、すでに問い合わせもしていました。
そのきっかけとして、私が学んでいるフェルデンクライスメソッドの創始者であるモシェ・フェルデンクライスが、ヨーロッパで初めて柔道の黒帯を取得した人物であり、柔道の父と呼ばれる嘉納治五郎氏との接点があったことが挙げられます。
フェルデンクライスの外国人トレーナーたちも合気道の黒帯を取得しており、その優れた技術が認められています。
中学での必修科目である柔道の授業がきっかけで、興味津々な様子で帰宅し、技をかけたり受け身の練習をしたりしていました。合気道の動画を見せると、即座に「やる!」と決意しました。
柔道の元オリンピック選手が学校に訪れ、受け身を指導した際、なおきの受け身が良かったことから「手本として指名してもらった」とのこと。
実は、私がフェルデンクライスの動きを息子に遊びで教えていた中に、柔道の受け身に通じる動きがありました。
体を効率的に動かし、受け身のような技巧を5歳くらいから時折教えていたことが、自然な形で身についたことを示しています。中学生のなおきが約10人の大人と一緒に稽古を受ける様子は、私にとって特別な光景です。
なおきの現在の習い事は、エレキギター、ボルダリング、水泳、合気道、ビジョントレーニングです。
これらはどれも彼が楽しんでいるもので、「一生やり続ける」と語っています。
10代は脳が最も発達する時期であり、この素晴らしい時期に多様な経験をすることは、なおきの一生の宝になるでしょう。
一に栄養、二に動き
2年前くらいから取り入れている栄養療法が、なおきに対して非常に効果的であることが実感できました。
なおきは自閉症で不安感が強く、これまで感覚統合やフェルデンクライスなどのアプローチを通じて発達を促し、機能を成熟させるような動きを行っていました。これにより、不安感は減少し、安定感を得ていましたが、一人での外出や親の不在での宿泊にはまだ心配がありました。
小学5年の林間学校では、夫が現地まで足を運び、夫となおきで宿泊するという工夫がなされていました。同様に小学6年の修学旅行でも同様の心配があり、再び夫に現地に行ってもらうことを検討していました。
しかし、数年前から私が試していたのが栄養療法でした。
オーソモレキュラーなど栄養療法の知識を得るために書籍を読み、アレルギーの血液検査を受けた結果、重篤なタンパク質不足や栄養失調が判明しました。特に糖質の影響により栄養失調が進んでいることもわかりました。
この知識から、糖質を減らし、タンパク質を中心に栄養素をサプリで補給することを試みました。
精神科医の藤川氏のアプローチを参考に、食事内容やサプリメントを検討しました。その結果、私自身の神経難病であるフォーカルジストニアの症状が改善し、人前での緊張感が軽減されました。この効果は頭痛やイライラにも及び、神経系に明らかな良い影響をもたらしました。
この経験から、神経系の障害である自閉症にも同様の効果が期待されることが明らかとなりました。
そして、なおきに対しては、偏食の傾向を考慮して、タンパク質を積極的に摂るようにしました。さらに、栄養療法において重要なサプリメントも取り入れ、特に「ノーフラッシュナイアシン、ビタミンB群、マグネシウム、ビタミンD、nmn」の効果が確認できました。特にnmnの摂取後数日経ったとき、なおきは自信を持ち、「なぜかわからないんだけど、修学旅行1人で泊まれる気がしてきた。なんか自信があるんだ。」と言い、その通りに1人で泊まることができるようになりました。nmnはとても面白い栄養素です。
この栄養療法の実践により、なおきの安定感や自己肯定感が向上し、さまざまな面での成長が見られました。栄養を補うことがいかに大切かが浮き彫りになりました。
また、胃腸の調子を整えることで体調不良やイライラも軽減され、他にも花粉症や風邪への耐性向上も確認できました。
中学に進学したなおきは、授業が増え帰りも遅いですが、疲れを感じることはなく、「疲れた」という言葉も口にすることがありません。
コロナやインフルエンザにかかることもなく、ボルダリングにも週3日通い、難しい課題にも挑戦しています。
自信に満ち、遠くの場所にも1人で行けるようになりました。これまで2時間かかる療育にも電車で1人で通い、昼食も1人で勝手に済ませてきます。
ついこの前まで知的障がい故の療育手帳を持っていました
今年の初めには療育手帳を持っており、再検査を受けてその結果、知能検査で正常発達の知能指数を超える成績を収めました。このため、手帳の返却が決まりました。
学校では在籍は支援クラスで、授業は全て普通クラスで受けています。やる気をもって勉強に取り組む時には高得点を獲得しており、その中には(上の画像)英語の単語100問テストでの98点も含まれます。
お勉強は好きではないとのことで、高校進学に関してはネットの高校に行き、高卒資格を取得すれば十分だと考えています。具体的には、N高等学校かゼロ高等学院が狙い目です。どちらも試験は調査書と面接であり、伝統的な「試験」は行われないとの情報があります。特に、ゼロ高等学院は起業を応援しており、私が特に興味を持っている学校です。
ネットの高校に進学すれば時間が自由に使え、そこでの学びと並行してキッチンカーでのクレープ屋さんを経営することを決意しています。既にクレープは販売可能な品質に仕上がり、食品の営業許可についても調査済みです。新しい挑戦を始めるための準備が整っています。
家でクレープ修行
学校が休みで時間のある時は家でクレープ作りをすることが多いです。
ついこの前、学校がインフルエンザで3日間学校閉鎖になりお休みになりましたが、毎日50枚くらいずつクレープを焼いていました。
習い事の先生に持っていったりいろいろなところに差し入れするなおき。
特に生地が美味しいと評判です。
新潟の老舗菓子店の元オーナー(親戚)が開発した秘密レシピを伝授し、生地には自信があります。
なるべく食べないようにしつつも、やはり美味しいので食べてしまい発表会直前に3キロ太った私。。。
上の栄養療法と矛盾するようですが、全てをガチガチに考えているわけではないので、時々食べる、とか少量食べるのは禁止していません。
もちろん頂いたものがありがたく頂きます。
なので、クレープも小ぶりなものを安価で提供するお店にするつもりです。
週3日通うボルダリング
ボルダリングは、大人や子供たちから「うまい!すごい!」と賞賛されるほどに、なおきの腕前が向上しています。
私は、大人が3名以上いる場に入って、目的もなく何となく話をすることが苦手ですが、なおきは自然に集まり、上手な大人たちから、「こうしたらもっと上手く登れるんじゃないか」というアドバイスを受けたりしています。その姿勢からは、自閉症とは思えないほどの円滑なコミュニケーションスキルが感じられます。
動きの発達は知能の発達と深く関連しています。
しつけや規則を通じて子供の行動を改善できるとしたら、発達障害を抱える子供の親御さんは子供の将来に対する不安を感じずに済むでしょう。
しかしそうではないことが過去の子供達を見るとわかります。要するに、心理学は発達においてあまり効果がないと考えています。
なおきの教育では、安全を感じること、正確な自己イメージを持つこと、感覚を研ぎ澄ますことを重要視しています。
これらの要素が組み合わさることで、良い自己イメージを持ち、自分のことを好ましく感じることができるようになります。
フェルデンクライスメソッドは、動きを通して正確な自己を知り、感覚を研ぎ澄ませることで、本当にやりたいことを見つけ出す手助けをします。
ピアノレッスンにおいても、もちろんフェルデンクライスメソッドの原則を応用しています。
動きや感覚のトレーニングを通じて、生徒さんがピアノを奏でる際に自分の感覚を的確に表現し、真にやりたい表現を見つけ出すお手伝いをしています。
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さちピアノ教室はおかげさまで、個人のピアノ教室としては異例のぶるいの多くの生徒さんを持ち、安定した運営を続けています。
年度替わりの際に、進学等により多少の空きが出ることがありますが、ほぼ定員いっぱいで、生徒さんを増やすことがなかなかできない状況です。
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