編曲が美しかったので平井堅の「瞳をとじて」を弾いてみました。そして今回は比較的フェルデンクライスの中ではアクロバティックな動きを紹介します。
平井堅の「瞳をとじて」を弾いてみました。
この曲は編曲が美しかったので3年前くらいに弾いてみようとしたのですが、私の指の難病「ジストニア」により左手が非常に弾きにくいと感じ断念していました。
最近ふと弾いてみると「あれ?ずいぶん弾きやすくなってる、これなら弾けるかも!」と思い、1週間くらい練習し動画撮影。
練習不足で「うあっ」という箇所はありつつも、弾けたと言って良いだろうというところまで仕上げることができました。
私はジストニアのリハビリのためにフェルデンクライスという動きのメソッドを始め、はや10年経とうとしています。
毎日その動きを学ぶ中で、「あ、ここが弾きやすい」「ここは前より速く弾けるようになった」「大きい音が楽に出せる」「こうやると効率よく上達するのか」など何度やっても全く色褪せないどころかどこまでも深く追求できることが楽しくてたまらない日々を送っています。
日々の気づきもありますが、この曲のように「数年前は弾けないと思った。」曲がいつの間にか弾けるようになっている、というのもフェルデンクライスの特徴です。
まさに、人間の脳は進化し続けることができることをメソッドが教えてくれます。
体全てを効率よく動かすのには体の隅々まで意識が行き渡ることが必要です。
フェルデンクライスは、ただやっているだけ、継続するだけで必ず脳機能が洗練し、運動機能が増し、ピアノ演奏を上達させることができます。
難しいことを考える必要がないところも好きです。
フェルデンクライスの中でとても好きな動きを撮ってみました。
私、もうすぐ45歳のピアノ講師でございます(笑)
この動きは柔道ロール(Judo-Roll)と名付けられていて、フェルデンクライスがヨーロッパで初の柔道の黒帯取得者だったことを物語っています。
背骨のしなやかさと頭の稼動性が必要な動きです。
行って帰ってくることのできる可逆性(リバーシブル)のある動きは効率的で良い動きであるということ。これはピアノ練習にも応用できます。
始めた時はまず転がること自体が怖すぎました。そしてやっと転れたと思っても、戻って来た途端に貧血になるという有様でした。
しかし何の努力もなしに様々なパターンのフェルデンクライスを学ぶうちに自然とできるように。
努力はいらない、継続と忍耐が必要なフェルデンクライス。
10年続けてきて、フェルデンクライスを応用したことによる自閉症の息子の成長、自分自身のジストニアの症状の緩和、ピアノ演奏の上達、精神の安定と運動能力の底上げについて確かな確証を得ている現在です。
一生かかっても学びし尽くせない面白さがフェルデンクライスにはあります。
ぜひ皆さまにもご紹介したいと思い、グループレッスンを始めます。
子供の発達をサポートしたい親御さん向けグループレッスン
演奏を上達させたい、歌をもっと響きのある声に、もっと楽に演奏したい楽器奏者、歌う方のためのグループレッスン
素養によりますが小学校高学年から中学生くらいのお子さんから受講可能です。
3月より開講予定です。
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