11月発表会のゲスト紹介!
講師かなざわです。今回は11月26日(月祝)に予定している教室の発表会のゲストについて紹介します!

本名、宇野正志。岐阜県岐阜市出身。
岐阜県立岐阜高等学校卒業、
東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、
東京音楽大学大学院修了。
1999年、第12回岐阜市民芸術祭《第1回新進演奏家コンサート》オーディション合格。同演奏会出演。 2000年、第10回日本クラシック音楽コンクールにて審査員特別賞受賞。 2002年、第10回ヤングアーチストピアノコンクールFグループ金賞・桜井賞受賞。 調律師協会主催「4・4コンサート」出演。内部奏法を有するエッケルト「ワンマンバンド」を日本初演。 中部読売新聞社主催新人演奏会出演。東京音楽大学主催卒業演奏会(トッパンホール)出演。 金井勇氏の委嘱作品「ピアノソナタ」を初演。 2004年、レインボウ21サントリーホールデビューコンサート「シュトックハウゼンの世界」に出演。「ピアノ曲第13番~ルシファーの夢」を演奏。 2005年、第14回ABC新人コンサートオーディション合格。同演奏会出演。 2005,07,08年 ピアノソロリサイタル開催(岐阜メルサホール)。 2013年、平成24年度岐阜市芸術文化奨励賞を受賞。2015年、サラマンカホールにて「水の音楽」開催。自身が撮影した映像に合わせてピアノ演奏を行った。
大学ではクラシックを学んだが、スクリャービンから始まりショスタコーヴィチなどロシア音楽を経て、現代音楽に興味を持つようになる。 レインボウ21サントリーホールデビューコンサートでは東京音楽大学の企画「シュトックハウゼンの世界」に出演。 演劇的要素を含む大作、シュトックハウゼン作曲のピアノ曲13番「ルシファーの夢」を演奏。 現在でも、現代音楽の普及につとめている。
2008年に岐阜市民芸術祭「新進演奏家コンサート歴代出演者による18名の競演」で岐阜市文化センター小劇場にてジョン・ケージの作品「トイピアノのための組曲」をカワイ楽器のミニピアノにて演奏以来トイピアノ演奏にも力を入れる。また、演劇的要素を含むオリジナル作品「鳳 -ageha- op.1」を初演。
2009年にシェーンハット製のトイピアノに出会ってからは、その音の魅力にひかれ、「ピアノパフォーマー&トイピアニスト:ウーーノ」として活動を開始する。 2009年10月3日、岐阜で行われた「信長祭り」開催時の路上ライブがデビューとなっている。 美殿町のたい焼き屋「福丸」さんの前で「およげたい焼きくん」のジャズバージョンアレンジなどを演奏した。
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本物のプロフィールはもっとたくさん書いてあるのですが、ここまでで省略。
大学時代は学内で会って何となく会釈する程度で話したことはなかった講師かなざわ。でも、ある時突然緑色の髪の毛、緑色のTシャツに緑色のパンツと全身緑づくめで歩いていたり、ある時はそれまで華奢な体つきだったのに急にムキムキの体になっていたりと、見た目からして何か表現しているウーーノさんは変わっていて面白そうな人だなあと思っていました。
強烈に惹きつけられたのは、息子が生まれて育児に忙しくしていた時、facebookで友達がシェアしていた動画でした。そこで見たのはトイピアノを使ったパフォーマンスをする彼でした。
これはピアソラ作曲のFuga9をピアノ用に彼が編曲したものです。原曲よりこっちの方がかっこいいと言っても過言ではありません。
私がYouTubeを始めるきっかけを作ってくれたのがウーーノさんなのです。彼がたくさんの動画をアップしているのをみて私もやってみようとなぜか思ったんですよね。魅了されすぎた私は、動画をみたその日のうちに彼のホームページにアクセスし、問い合わせをして、後日、岐阜までレッスンを受けに行ったのでした。私のADHD特性からの行動力やばい(汗)。
彼を一言で表すとまさに「クリエイティブな人」。私には全く思いつかないような素晴らしいアイディアが彼の中にはたくさん詰まっていることが話してみると伝わってきました。
私がさらに興味を持ったのは、彼が自閉圏(発達障がい)の中にあるなと感じたからでした。ほとんど勉強しなくても成績はいつもトップだったウーーノさん。数学が大好きでピアノ奏法にも数学を応用しているのだとか。。。
経歴の中にある岐阜高校というのは岐阜ではトップの高校らしいのですが、そこに入るためにみんな模試のようなものを受けるのにウーーノさんは、「受かるから必要ない」ということで模試も受けなかったそう。(彼のお母さん談)。
もちろん塾なども一切行ったことがないのだとか。そのまま勉強していたら東大の理系の学部に入ったであろう知能の持ち主です。
で、そんな天才は小さい頃は何が好きだったのかと聞くと「洗濯機をただ眺めているのが好きだった。」と。。。へー!
「洗濯機が回っていると何回かに一度カチッと音がしたりする、それが面白かった。」らしいです。自閉圏のお子さんでこれと似たような話はけっこう聞きます。
それから興味深いのは、これほど素晴らしい頭脳の持ち主であるのに『顔が覚えられない』らしいのです。
2回目会った時に化粧が変わっていたり服が変わっていたり、髪型が変わっていたりすると誰なのかわからないと言っていました。これは私が息子の発達障害について調べまくっていた時に出会った情報の中に『相貌失認』という症状があったのですがそれと同じでした。
私たちは同じように目があり口があり鼻があり、それのバランスがほんの少し違うだけで相手が誰であるかをわかる能力があります。でもほとんど同じような猫がいたら見分けがつくでしょうか。私の家には昔、白い猫がいましたが、動画などで同じような白い猫をみるとほとんど同じように感じます。要するに見分けがつかないわけです。
でも人間なら見分けられる。でもその見分けが人間でもつかないのが相貌失認という状態。
100人に1人くらいこの状態の方はいるのだそうです。先天的な場合には発達障がいと合併しているという風にも書いてありました。芸能人でこれを明かしているのは「ブラッドピット」らしいです。
なので、人に話しかけられた時に「私のこと覚えていますか?」と話すととてもストレスに感じるそうなので、もし会ったことがあってもそのようには言わず、ご自身の名前を言って頂けると負担なく思いだしてもらえると思います。
優れた素晴らしい才能がありながら、発達障がいの特性も持っているというのが私にはすごく魅惑的で、おまけに数学的なセンスに裏打ちされたピアノ演奏とトイピアノ演奏がまた、ほわーーんとしてしまうくらい良いのです(何だそれ笑)
クラシックのプロのピアニストというと、子供向けではないかなとまず思ってしまうのですが、彼の場合には岐阜界隈で幼稚園や小学校などでひっぱりだこの子供にも喜んでもらえる素晴らしいショーを提供してくれます。
もちろん大人が見ても魅力的なショーですのでお楽しみに!
発表会はどなたでもご来場頂けますのでこれを読んでくださっている読者の方でご興味のある方もぜひどうぞ!
日時:11月26日(月祝)
場所:クレア鴻巣(小ホール)