講師のブログ

ブルース・リーの言葉に、フェルデンクライスを感じた理由

講師かなざわです。ブルース・リーの言葉の中に、フェルデンクライスとまったく同じ本質を感じたそのことについて書きたいと思います。

「本当の強さとは何か?」と聞かれて、
力は簡単です。気づきは希少です。

また、
「どうしたら他人と比べなくなりますか?」という問いに対して、
自分が何者であるかをわかることで、他者と比較することがなくなります。

そして、
変化は、気づきが増すと自然に起きます。
強制が起こすのは一時的な調整であり、変容ではありません。
と述べています。

これらは全てブルース・リーが言った言葉です。この考え方はフェルデンクライスそのものだと感じます。
何かを「直そう」としたり、「頑張らせよう」とした時、一時的にうまくいくことはあります。でもそれは、形を整えただけで、根本的な変化ではありません。

本当の変化は、自分が今、何をしているのかに気づいた時に、あとから静かについてくるものです。これは、音楽の学びでも、子どもの成長でも、身体の回復でも同じだと感じています。

私自身、音楽家としてフォーカルジストニア(音楽家の治療の手立てがないとされている難病で私の場合には左手が不自由)を経験しました。力を抜こう、正しく弾こう、コントロールしようとするほど、状態は悪くなりました。
フェルデンクライスに出会って初めて、
変えようとしない
正そうとしない
まず自分に気づく
というアプローチに触れました。

すると、不思議なことに、治そうとしなくても、身体や演奏が少しずつ変わっていったのです。

先日、フェルデンクライすを応用した教室のビデオ視聴コースプロベクタで学んだ生徒さんが、こんな感想を話してくれました。
「動きの後、肩があることに気づきました」
「その肩を感じながらピアノを弾いてみました」

それだけのことなのですが、結果的に、腕や手先の無理が減り、動きがとてもエレガントになりました。音の出方やフレーズの流れにも余裕が生まれ、表現力が自然に増していたのです。
何かを足したわけでも、弾き方を強制的に変えたわけでもありません。ただ、自分の身体に気づいた。それだけで、演奏は変わっていきました。

他人と比べて苦しくなる時、もっとできるはずなのに、と自分を責めてしまう時、必要なのは努力を足すことではなく、
自分を知るための気づきです。

この「気づき」を深める学びとして、演奏者向けにまとめているのが教室のビデオ視聴コース プロベクタです。技術を足すのではなく、身体感覚や学び方そのものを見直し、演奏が自然に変わっていくための土台を整えることを目的としています。

また、子どもの成長や学びに関わる保護者の方、自分自身の在り方を見つめ直したい大人の方に向けてまとめているのが
コンシエンシアです。
どうさせるかではなく、どう関わるか。
評価や比較から少し距離を置き、気づきを軸にした学びを扱っています。

変えようとしなくていい。比べなくていい。まずは気づくこと。ブルース・リーの言葉が示している「本当の強さ」は、
力ではなく、『気づき』です。

さちピアノ教室
https://sachi-piano-feldenkrais.com/


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