講師のブログ

うなずきから始めるピアノ練習法(フェルデンクライス応用)

こんにちは!講師かなざわです。ピアノの練習というと、指をたくさん動かすこと、間違えずに弾くこと、速く・正確に弾くことに意識が向きがちです。でも今日は、音を出す前の準備としてのピアノ練習法を紹介します。とてもシンプルで、子どもから大人まで取り入れられる方法です。


練習① 音を出さない「うなずき準備」

  1. ピアノの前に楽に座る
  2. ごく小さく、ゆっくりうなずく
  3. うなずきながら、意識を少しずつ移していく  ・頭の後ろ  ・首の後ろ  ・肩甲骨の間  ・背中全体
  4. そのまま鍵盤に手を置く(まだ弾かない)

ここで大切なのは、姿勢を正そうとしないこと、力を抜こうとしないことです。体の後ろ側が、自然に支えになっている感覚を待ちます。


練習② 1音だけ弾く練習

  1. 片手で、1音だけ弾く
  2. 音を出す瞬間も、意識は背中側に置いたまま
  3. 同じ音を、意識する場所を少しずつ変えて弾いてみる  ・手  ・肘  ・肩  ・背中

音が良いか悪いかを判断する必要はありません。「どこで音を支えている感じがするか」を感じるための練習です。


練習③ フレーズ前うなずき

  1. フレーズに入る前に、一瞬だけ心の中でうなずく
  2. 背中側に意識を置いたままフレーズを弾く
  3. フレーズの終わりまで、その状態を保つ

入りが落ち着き、音が急がず、フレーズがひと息でまとまりやすくなります。本番前の準備としても使える練習です。


子どもへの伝え方

難しい説明は必要ありません。

・背中でピアノを支えてみよう

・頭の後ろ、やわらかくしてから弾いてみよう

形を直したり、姿勢を注意したりしなくても、感じ方が変わると、音のほうが先に変わっていきます。


この練習で育つこと

・腕や指を頑張らせなくても音が出る

・入りが安定する

・音に余裕や深さが出る

・演奏中に静けさが保たれる

これは、ミスを減らすための練習ではなく、音が自然に生まれる身体を整えるための練習です。


ピアノは、たくさん頑張らなくても、身体の使い方が変わるだけで音が変わります。うなずくような、ほんの小さな気づきから、ピアノの音も、練習の時間も、少しずつ楽になっていくかもしれません。

さちピアノ教室
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