講師のブログ

フェルデンクライスの動き特集

講師かなざわです。今日は最高気温41度だそうで。。。私が子供の頃は夏は32度くらいだったので、あと10年後くらいには45度とかいくのかなと思ったりしています。
今回は、私が音楽家の難病を患ったことからリハビリで行って非常に効果があり、演奏技能の上達や子供の発達を促す手法として研究を続けているフェルデンクライスの動きについてまとめてみます。

まずは、毎日フェルデンクライスに取り組み、かつレッスン中にも行っていた生徒さんのフェルデンクライスの前後の見比べ動画です。動きの前はとても大変そうに弾いているのがわかりますが、動きの後は静かな動きになり、サラッとこなしているように見えるのがわかるでしょうか。大変そうな動きはうまくいっていません、楽そうな動きで行えることが達人ということです。

こちらは小学3年生。フェルデンクライスでいう「ヘッドスタンディング/頭で立つ」動きです。
日本では三点倒立と呼ばれますが、フェルデンクライスが大きく違うのは、向こう側に落ちた時の動きについても効果を出せるようにしていることです。赤ちゃんがまだ仰向けで寝ている時に学ぶ動きですが、足を床から高い位置から振り落とし、どこが最も足を立たせるのに適切な位置であるか学びます。頭と手で立つ動きも日本の教え方とは全然違い、大人になってからもできるプロセスがフェルデンクライスにはあります。

私の息子、当時11歳。両手両足に本を乗せて転がる動きをやっています。
この動きは同時に体全体に意識を向ける必要があるため、同じく体全体に意識を向ける必要がある楽器演奏にも歌にも非常に効果があります。一見難しそうですが、フェルデンクライスのプロセスを経ればこんなことも可能です。大人でもできます。
フェルデンクライスのベースは赤ちゃんの動きです。私たちの動きの基礎は赤ちゃんの頃の発達プロセスにあります。しかし、このプロセスを完全に行えた人は1人もいないそうです。そうして出てくるのが不器用さ、さまざまな感覚過敏、生きづらさです。この繋がりについて論理的に証明されていますが、長いので省きます。赤ちゃんは筋肉ではなく骨格を上手に使って動きをしています。上の動画の動きもまた、ほとんど筋肉の働きは必要なく、重力と骨格の関係性だけでできます。動きの上達にも子供の発達にも非常に効果があります。

小学3年生のレッスンにて対角上に転がる動きをピアノの休憩時間にやりました。
日本の体育ではまっすぐ足を床に下ろすいわゆる「後転」しかやらないのですが、実は対角上に転がる方が安全で理にかなった動きとなります。
武術の受け身の転がりは全てこの動きです。
彼は最初は「体操は苦手だからやりたくない」と言っていましたが、少し手伝って回ることができると「もっとやりたい!」とやる気満々になりました。
他にもいくつか動きをやりましたがとてもスッキリした様子でピアノに戻ることができました。
私もこの動きは何度もやっているのでわかるのですが、適切に行えば非常に気持ちが良く頭がスッキリする動きです。
動きの発達は知能の発達、もうこれはAIの研究からも科学的に証明されています。動きを通して脳の神経系が発達するのです。

以上、フェルデンクライスのちょっと面白い動きをまとめてみました。教室では子供の発達を促す動きを親御さんが学ぶコースと、楽器や歌をもっと上達させたい方のためのコースを用意しています。
動画音源のビデオ視聴により行うことができるので、時間や場所を選ぶことなく行えます。
ご興味のある方はお問い合わせください♪

楽器奏者、歌い手のための
プロベクタコース

発達凹凸のお子さんへの教育を動きを通して学ぶ
コンシエンシアコース

ピアノレッスン、歌、ボイトレのレッスン生の募集も継続して行っています。
講師3名はフェルデンクライスの考え方に共感し、レッスンに生かすことのできる質の良い講師陣です。
問い合わせ、体験レッスンの申し込みは問い合わせフォームまたは公式LINEからどうぞ!

さちピアノ教室
https://sachi-piano-feldenkrais.com/


〒361-0044 埼玉県行田市門井町3丁目25-20